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受け身ができると、ダメージが少ないですが、そもそも投げられないようにしたい。

大野和士氏も、今回の佐村河内氏の件で語ったことが記事になってます。

正直、クラシックの門外漢としてはとてもラッキーな事でした。
この問題でこれだけ多くの音楽の先達の方々の見解や音楽を作られる方の手の内を読む事ができるのは
音楽理解の面でとても参考になります。

「何万枚の売り上げといった今日的な文句も、その歴史を前にすると、あまりにも表層的なものに思えます。いにしえの人々の魂にじっと耳を傾けながら、今に生き、未来を展望するのが、音楽家の役目」

森下唯さんは、HPで見解を書かれてました。
「クラシックの作曲家というのは、少なくともオーケストラ楽器を用いた作曲については圧倒的な知識と技量を誇る。あらゆる技法を分析し自家薬籠中の物とできるような人が、過去の作品の焼き直し・パッチワークを作ることに甘んじて満足できるわけがない。感動的に盛り上げるための和声進行も知っている、恐怖を覚えさせるためのリズムも知っている、きらめきを感じさせるための管弦楽法も知っている。つまらない、つまらない。使い古された書法も聞き飽きた調性の世界もつまらない。面白いものを、自分だけの新しい音楽を書きたい。」

たまらなく面白い。
私の時代には過去に、書評や音楽評などのレビューで「歴代最高傑作!」だとかなんとか、セールスのためのレビューで、どれだけ多くのつまらないCDの山を築かされてきたかわからないくらい。売れているCDでも全然良くない、とか、最初良くてもすぐ飽きがきて、聴く気がしなくなる、とか、私の耳や感性は大衆に比べて、レビュアーに比べてダメなんだろうか?感受性が悪いのだろうか?などと真剣に落ち込んだものだ。
その都度、勉強代だからと自分を慰めつつ、だんだんそういうメディアの言う事に懐疑的になっていく。

なんでこんなつまらない作品が売れているのだろう?
昔、素敵な曲を書いてたのに、今はただの焼き直しで当時の輝きなんてない
ずっと同じような曲ばかり歌ってて、この人大丈夫なんだろうか?とか。
「つまらない、つまらない。」どんどん世の中の流行りがどうでもよくなっていく。

今回の件で騙されたとか言って、傷ついている人は怒って音楽とは距離をおいたりするのではなく
甘んじて、現在のその感受性を受け入れて、せっかくこれだけの音楽の事を真摯に取り組んでいる方々の見解を得ることができるのだから、人生をこれから愉しむとってもいいチャンスだと思います。
最初に引用した、大野氏の言葉を噛みしめて、自身の血と肉にする良いきっかけ。

せいぜい、騙されたと言っても、CD代とコンサート代くらいなものだし
勉強代で。そのくらいの耐性でも作って、ある程度懐疑的になって
しっかりモノを観たり考えたりできるように、感性も磨いておけば、詐欺のような商法にひっかかることはないと思います。

話はちょっと違うかもしれませんが
某テレビ局では終日、有名な2つのグループの音楽が流れているのですが、
それは私がとっても嫌いでつまらない音楽だと感じているのですが、あまりに毎日聞かされ続けると慣れてしまって、はからずも口ずさんだり、ちょっと好きにさえなってしまう慣れとは怖いものです。
あの厚かましくつまらない音に麻痺してるんだと思う

選挙でも従順に、メディアが押してる候補に入れちゃうのも、同じような作用が働いているのかもしれないですね。
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by munehito_miwa | 2014-02-11 14:57 | 日常 | Trackback | Comments(0)