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信仰ってなんじゃいな

滋賀県信楽はMIHOミュージアムで山東省の仏像展を見てきました。

金銅仏と石仏が70体ほどお目見えで、前から横から後ろから眺めてました。
4世紀から7世紀ぐらいの仏像で、日本の飛鳥仏にみられるような
アルカイックスマイルが印象的でした。

好みとして、日本人の私は石仏よりも木の仏になじみがあり
お顔の形も少し違和感を感じてしまうのです。
それでも3体程すばらしい仏像に出会いゆっくり眺めていました
(その内、1対は松平健様の若い頃にそっくり?でした《笑》)


せっかく滋賀まで来たのでMIHOだけではなんですので
軽い気持ちで、行きしなにふと看板が見えた不動寺に行くことにしました。
太神山 不動寺
これがまた、険しい道のりで、タイヤがパンクするんではないのか?といった道。
あまりにドンドン車が揺れるので、途中、乗り捨てて歩いて行くことにしました。

これが失敗
カーナビでは、もうすぐだったのに、歩けど歩けど、お堂は見えてきません。
おまけに、「~~まで何キロ」のような標識も見当たらず。
途方にくれ、何度も引き返そうと迷うこと5回。
やっとこさ広場がみえた。。。。

「てか、駐車場あるやん!」

参りました。
さらにそこから怒涛に続く登り階段。

ようやく境内に迎え入れられ一息つきますが
さらに階段

その階段を上がると、護摩焚きをする広場に出て、不動さんが祀られていた。
その広場から上を仰ぎ見ると、そこには岩にそびえるお堂があった。

岩岩岩
多分、その岩(磐座)が御神体なのでしょう。。
その磐座の上に足を突き伸ばし、お堂を建てているのです。
足場に同じ長さの柱は一本もないのでしょう。

そこにお堂を造ろうと思った人に感服でございます。
お堂の中に入れば、中は薄暗闇。戸が開いたので、
空けて下を覗けば、やはり絶壁。
横を振り向き仰げば、でかい磐。
信仰ってなんじゃいな_f0056808_15455611.jpg


このバランスで室町時代から、磐の上、さらに絶壁に建ち続けているのです。
すさまじいロケーション
その堂内、太神不動の額が飾ってある。
不動さんは堂内、額の後ろ、凹型の窪みにいらっしゃり、
光が射し込まず、そのお姿を目に拝むことはできません。
ただ、そこにいらっしゃるという気配を感じるのみです。

ゆっくり不動さんを眺めることはできないけど
そこに、その場所に神仏の気配を感じること

その気配を感じるから
山にお堂を造ったり、磐に造ったり、河や泉や海のある特定の場所にお堂を造ったりするのだろう。

気配を感じる。 そこを祀る。
そういった信仰が日本にも深く息づいていることを再確認した。


信仰ってなんじゃいな_f0056808_15494735.jpg

by munehito_miwa | 2007-06-08 15:05 | 神社仏閣(近江)
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